ブックタイトルsing201603

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概要

sing201603

情報文化部会特集メディア・ユニバーサルデザイン 私は、耳に障がいを持っている人が運転するときに車につける蝶のマークと、体に障がいを持っている人が運転するときに車につける四葉のクローバーのマークを、免許を取得する講習で知ったのですが、まわりの友達は知らない人が多くて「せっかくマークがあるのに、知らなかったら何の役にも立たないな」と思ったことを思い出して、こうしたマークを多くの人に知ってもらえば、障がいをもった方に対して、もっと協力的な社会になるのではないかと考えました。 マークとマークの意味をセットで覚えてもらうのに、表にするだけでは読んでもらえないと思ったので、「かるた」にすることを思いつきました。このかるたで子どもの頃から遊んでもらえば、大人になってから覚えるよりも、記憶に残ると思いました。 かるたで遊んだ後、子どもたちがマークを認識し直せるように、マークとマークの意味が書かれている 一 覧表を作り、町でマークを見つけたら、そのマークの欄に可愛いシールを貼るようにしました。社会に役立つデザインの授業を受けられたことは新鮮でした。 卒業後は、静岡市の広告会社でグラフィックデザイナーとして働きます。弱者の視点で世の中を見る ユニバーサルデザインを学ぶ授業は、グラフィックデザイン科3年生を対象に5年前に始めました。 前期15コマの授業では、世の中には、どのような社会的弱者がいるかを学生に調べてもらい、身体の障がいだけでなく、心の病の人、老人、子ども、妊婦さんも社会的弱者との認識をもってもらいました。そのハンディキャップが先天的か後天的か、 一 時的か継続的か、見た目で分かるか分からないか、を項目分けしました。その中からグループ毎に、ひとつのテーマを選び、その人たちが、どうすれば、もっと住みやすい社会になるか、グループを作って考えてもらいます。 徳久さんたちのグループは、先天性な遺伝子疾患を持つ人達をテーマに選び、どういう病気か、ふだんの生活ではどういう苦労をしているかを調べました。その結果、ある特定の疾患では骨格がちがうらしいことが分かりましたので、誰もが着やすいデザインの服を提案するプレゼンテーションをしてくれました。 私自身、車椅子で生活している友人がいるのですが、最初は、どのように接すればいいか、分かりませんでした。それで、学生たちが人の立場に立って気持ちを理解する授業をやりたいと考えました。デザインは小手先でもできますが、私は、社会的弱者の視点で世の中を見ないかぎりは、ユニバーサルデザインをやってはいけないと考えています。 後期は、MUD協会の伊藤理事長によるセミナーで視覚的に伝え方を勉強した上で、社会的弱者をデザイナーとして助けられる仕掛けをMUDコンペに参加する形で実践する15コマの授業を行っています。 徳久さんの作品は、MUD協会から「小学校のMUDの授業で使いたい」と実用化の話が進んでいます。本野智美 さん学校法人静岡理工科大学 静岡デザイン専門学校 講師取組事例②静岡デザイン専門学校徳久友希 さん静岡デザイン専門学校グラフィックデザイン科3年第9回メディア・ユニバーサルデザインコンペティション経済産業大臣賞(最優秀賞)受賞マークを知ってもらうことで、 お互いに協力し合える社会に